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執筆者の写真ナカジマ

現実的な目標を立てたがる人の罠

更新日:1月24日

最近は社員自ら自分の目標を設定する会社が増えてきました。

トップダウンでは養われにくい自主性を育みたいという意図があるのでしょう。


上司から言われてやるより、自分の言葉で目標を語ったほうが達成の確率が上がる効果も期待できそうです。


だからというわけではないのですが、コツコツ努力すれば実現可能なレベルの目標を立てたがる人が増えてきたという印象を持っています。


今の自分では達成が難しいがハードワークによって実現可能なレベル(今の実力よりも少々高いレベル)が良い目標だと色々な専門家がweb上で語っていますし。


少し高い目標は確実に人を成長に導く上、比較的短期間のうちに達成感を覚えることができる点でも合理的な目標設定だと言えるかもしれません。

実際、多くの職場で目標を設定する際には、このような方針になるようです。




目標を設定する意味を考える

とはいえ、私としては少々寂しい気がしています。


ここで一つの問いが浮かぶのです。

「そもそも目標とは達成するために設定するモノなのか?」ということです。


営業や製造現場等であれば、目標数値が毎月明確に設定されているはずです。

それは年間目標から逆算されているものです。

年間目標は5ヶ年計画から逆算されています。


中小企業が設定するのは現実的な実行計画です。

確かに達成するのは大変ですが、それでも理解も想像もできる範囲だと思います。


それとは別軸の話ですが、仮に会社が設定した通りに目標を達成できたとして、そのことは個人の成長という点においても満足できるものでしょうか。


会社の目標(実力よりも少し高い)を達成することで、どこに出ても恥ずかしくない、堂々と胸を張れる自分になれると思いますか?



生き残るのは強い人ではなく変化する人

「生き残るのは最も強いものでもなく、最も賢いものでもなく、変わり続けられるものである」とダーウィンの進化論でも言われたとおり、私達は時代の変化の速さに伴い、文字通り「殻を破る」変化(成長)を求められます。


今後すごいスピードで時代が変わっても、これまでの半生と同様に生き残っていきたいと思うのであれば自然なことだと思います。


「成長した新しい自分に出会う」というすばらしい経験をしたいと思いませんか。


私は、そんな「殻を破る」きっかけを与えてくれるのが高い目標だと思うのです。


どれくらい「高い目標」が殻を破るのにちょうど良いかというと、今の自分ではどうやったら達成できるかの想像もつかない、達成不可能なほど高い目標が良いと思います。


それくらい高い目標を本気で達成しようとすると、今の自分のやり方や能力、意識そのものまで変える必要に迫られるからです。


どうやってやれば達成できるかの計算が立たないので、やり方、考え方、知識やスキル、体力までも全て見直す必要に迫られることになります。


もちろん簡単には達成できません。一定期間はもがき苦しむことになるでしょう。

ですが、そのプロセスが殻を破ることの手助けをしてくれるのです。



殻を破るためのベストな環境とは

目標を途方もないほど高く設定することは、言葉を変えると「殻を破るための環境が整った状態」に自らを置くことになります。


環境を作るというと大がかりなことをイメージしがちですが、やることはたったこれだけです。


目標が現実的なのか。想像もつかないほど高いのか。

これだけで自分の置かれる環境をガラッと変えることができるのです。


「環境が人を育てる」と言われて久しいですが、この言葉を「人の成長は会社や周囲の環境に依存する」と解釈する人が多いようです。


でも本当の意味は「環境は自らの意志と捉え方次第でいくらでも自ら作ることができる」という意味だと私は捉えています。


みなさんが今日追いかけている目標は実現可能なものですか?

それとも、周囲に笑われるくらい途方もない高いものですか?


自らを変えたい人。

若い頃に体験して以来、久しく殻を破れていないと自覚のある人。


このブログに出会ったのを機に、途方もない高い目標を設定してみてはいかがでしょうか?

苦しい時こそ、逃げるのではなく逆に一歩踏み込む。 自ら環境を整えてみてください。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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